ある企業は、当期の損益計算書で多額の利益を計上していたにもかかわらず、取引先からの代金回収が遅れたことで運転資金が不足し、借入金の返済ができず倒産した。この現象を説明するものとして、最も適切なものはどれか。
- 商品が売れて損益計算書上は利益として計上されても、未回収の売掛金の代金を回収する前に資金が不足して倒産する、いわゆる黒字倒産である
- 損益計算書上の利益と実際の現金残高は常に一致するため、このような事態は起こり得ない
- 損益計算書に誤りがあり、本来は赤字であったものを利益として誤って計上していたことが原因である
- この企業の自己資本比率が100%を超えていたために生じた特殊な事例である
正解と解説を見る
解答と解説
正解:1. 商品が売れて損益計算書上は利益として計上されても、未回収の売掛金の代金を回収する前に資金が不足して倒産する、いわゆる黒字倒産である
多くの企業では代金のやり取りを後日まとめて行う取引(売掛金)が一般的であり、損益計算書上は利益が計上されていても、実際の現金回収前に資金が不足し倒産することがある。これを黒字倒産といい、損益計算書では発見できないため、キャッシュフロー計算書で現金の残高を把握することが重要になる。 ほかの選択肢 「損益計算書上の利益と実際の現金残高は常に一致するため、このような事態は起こり得ない」…売掛金などの未回収代金があるため、損益計算書上の利益と実際の現金残高は必ずしも一致しない。 「損益計算書に誤りがあり、本来は赤字であったものを利益として誤って計上していたことが原因である」…本問の事例は損益計算書の誤りではなく、利益の計上と現金の動きのタイミングのずれによって生じる現象である。 「この企業の自己資本比率が100%を超えていたために生じた特殊な事例である」…自己資本比率の高低と黒字倒産の発生は直接関係しない。
このページの閲覧は学習記録に保存されません。記録するには学習画面で回答してください。